コンサート
音楽のテーマは"猫"。
走る!遊ぶ!ネズミを追いかける!のんびり昼寝!そんな猫のいろいろな表情やしぐさが音楽から溢れでてくるような楽曲をたくさん披露いたします。
世界中の人々に猫は親しまれ、偉大な歴史的音楽家たちも猫を愛してきました。もしかしたら自分の飼い猫を観察しながら作曲したのかもしれませんね♪
今回のコンサートではクラシカルな作品から現代音楽まで幅広く聴いて楽しいプログラムとなっております。
ぜひ"猫の音楽会"をお楽しみください。
プログラム
とら/H.カウエル
猫の恋/長生淳
白樺/シベリウス
他
(順不同)
出演者
ピアノ/石本仁美
演奏曲紹介
滑稽なスケルツォ ~猫とねずみ~
Copland, Aaron : Scherzo humoristique(Le chat et la souris)
アメリカの作曲家コープランドが1920年に作曲した曲です。
スケルツォとはイタリア語で「冗談」を意味しますが、速く軽やかでユーモアがある曲を指すこともあります。
この滑稽なスケルツォは、題名通り「猫」と「ねずみ」が追いかけたり追いかけられたり、まるでアニメの「トムとジェリー」を思い浮かべるような曲です
あっネズミを追いかけてる❗
ネズミをそろりそろりと狙ってる?!
そして最後はネズミがー
…と音から猫とネズミのドタバタ風景が見えてくる曲で面白い曲です
他にも黒ねこのタンゴ、踊る子猫などなど、猫テーマの曲をたくさん集めて演奏します❗
とら
Cowell,Henry : Tiger
ヘンリー・カウエル作曲『とら』ピアノソロ曲。1930年に作曲された。
ヘンリー・カウエルはピアノの拡張された演奏法を考案し、そのアイディアを多くの曲に取り入れて、多様な音響効果を創造した作曲家です。
通常、ピアノを演奏するというと、鍵盤を指で弾き音を奏でる。という方法がとられますが、拡張された演奏【特殊奏法】【内部奏法】というものは、鍵盤以外の弦を指で弾いたり、弦をこすったりしながら、打鍵するのとは異なる手法で演奏することを指します。
またカウエルは【トーン・クラスター】という奏法をも考え出しました。トーン・クラスターとは、ある音からある音までの音(音域)全て、または指定された複数の音を同時に手のひらや腕、こぶしなどで発音させる手法です。『とら』では、一番狭くて2度、幅広いと4オクターブ以上もの音を同時に弾かなくてはなりません。
『とら』はトーン・クラスターが多用された曲です。どのような音が聴こえてくるかはコンサートでお聴きいただきたいと思います♪
虎は猫科ですね。"大きな猫"と言われることがあるように、野性的で獰猛な一面もあれば、猫がゴロゴロするように甘えたり、遊んだりする一面もあるようですね。このカウエルの『とら』はそのような虎のダイナミックな動きが聴こえてきたり、獲物をじーっと狙う場面や、トロンと眠るような表現があったり。一言にトーン・クラスターと言っても多様な表現が出てきます。作曲者の独創的な音、ピアノの様々なテクニックと音色をお楽しみいただける曲です。
ちなみに、『とら』の作曲者ヘンリー・カウエルも猫を飼っていて猫好きさんだったようです。猫と一緒に写っている写真も残っているのですよ。
猫のお化け屋敷
石本仁美
Twitterのつぶやきから始まった「猫のお化け屋敷」企画!
「うちの猫、こんな怖い顔するのよ」と見せあっているうちに、猫の怖可愛い顔が大集合!!
そこでそれをお化け屋敷風に仕上げて、音楽を付けて『猫のお化け屋敷』という作品が出来上がりました。
動画を作成された、お散歩猫うーたんさんの記事に詳細掲載されております。
その動画にコミカルな音楽を付けましたが、その曲を猫の音楽会で生演奏でお届けします
動画を見たことある方もない方も、おもしろおかしい曲をお楽しみください!
翌年には、怖さがパワーアップした『猫の音楽会 第二弾』も作られました。
過去の演奏曲
~猫の音楽会 Vol.1・2演奏曲~
くまのパディントンはじめてのコンサート
Story:Michael Bond
Music:Herbert Chappell
映画『パディントン2』も公開されましたね。
『くまのパディントンPaddington Bear』はイギリスの作家マイケル・ボンドさんの著書であるお話しで、
パディントンシリーズの絵本も出版されています。『くまのパディントンはじめてのコンサート』はマイケ
ル・ボンドさんの著書に音楽が付いた<音楽物語>となっており、朗読と共にピアノの演奏を楽しむこと
ができます♪物語はイギリスパディントン駅から始まります。薄汚れたコートに帽子をかぶり、スーツケー
スにちょこんと座った子熊をブラウンさんが見つけます。その子熊に話しかけるとペルーから一人でやって
きて、行き場もなく途方に暮れていると…。そこで優しいブラウンさんは子熊に我が家へ来るよう声をかけ
てくれます。そして、パディントン駅で出会ったことから子熊は「パディントン」と名付けられ、ブラウン
一家の一員として過ごすこととなります。パディントンは人間と生活するのは初めてで色んなものに興味津々!ときにはそれが元でトラブルを起こし、大失敗をすることも。
今回の『くまのパディントンはじめてのコンサート』では、題名通り、生まれて初めてコンサートというものへ行きます。そこでも新しいことにワクワクドキドキ!
物語にふさわしいコミカルな音楽や、パディントンのテーマ曲(イギリスアニメーションのテーマ曲)、様々な音色が聞こえてきて、とても楽しく可愛い作品です。